こんにちは!ひなたん(@hinatan_mama)です。
絵本「はじめてのおつかい」って知っていますか?

とってもにこにこ笑顔の女の子が表紙になっている知育絵本です。
この絵本、女の子がただ「はじめてのおつかい」をする様子を追ったストーリーのように見えて、実はいろいろなところに秘密が隠されているとっても楽しい絵本なんです!
今日は、そんな楽しい絵本「はじめてのおつかい」についてお話します。

「はじめてのおつかい」には子どもも大人も楽しめる”ねらい”がたくさん!
“ねらい”を知ってから読むと、読み方が違ってくるね!
ほかの絵本についてもお話しています。こちらからどうぞ。
絵本「はじめてのおつかい」とは?

絵本「はじめてのおつかい」は作・筒井頼子(つつい よりこ) 絵・林明子(はやし あきこ)の知育絵本です。
1976年に出版されました。
英題は、「Miki’s First Errand」となっており、海外でも出版されています。

日本では主人公は「みいちゃん」と呼ばれていて名前は出ていないけど
海外版では「ミキ」なんだね。おもしろい!
この絵本の対象年齢は、読んであげるなら3歳から。自分で読むなら小学校低学年がオススメです。

ちなみにこの絵本「はじめてのおつかい」は日本テレビの人気番組「はじめてのおつかい」ができたきっかけなんだって。知ってた?
絵本「はじめてのおつかい」の内容とは?

主人公のみいちゃんは5歳。お母さんに小さな妹のための牛乳を買ってきてと頼まれます。
ひとりで「はじめてのおつかい」に出かけるみいちゃん。
ちっちゃな手にお金を握りしめて、ひとりお店に向かいます。
坂道を上った先にお店があるのですが、お店に向かっている最中もドキドキがいっぱい。
坂道で転んでしまってお金が転がっちゃったり、自転車にベルを鳴らされたり。
やっとお店についたのに、声をかけてもお店の人は出てきてくれません。
「ぎゅうにゅうくださーい!」
お店のおばさんはなかなか気づいてくれません。
やっと気づいてもらえて牛乳を買えたみいちゃん。
安心したみぃちゃんはずっと我慢していた涙がほろりとこぼれます。
来た道を帰るみぃちゃん。お母さんが赤ちゃんを抱っこしてみぃちゃんをお迎えに、坂の下まで来てくれていました。
おしまい。
絵本「はじめてのおつかい」の人気の秘密である”ねらい”とは?
「はじめてのおつかい」は、みぃちゃんの目線で描かれています。
みぃちゃんがお店までドキドキしながら向かう様子や、帰りにママを見つけて笑顔を見せるみぃちゃん。
表紙にある、牛乳を抱いて笑顔のみぃちゃんは、帰りにママを見つけたときの情景と思われます。
まだ子どもが小さいときは、みぃちゃんの目線で「はじめてのおつかい」というイベントを楽しむのがいいかもしれません。
ですが、この絵本はみぃちゃんの目線ではなく、大人の目線で読んでみるのも楽しいんです。
絵本「はじめてのおつかい」は細部までこだわりがいっぱい
この絵本の絵を描かれている「林明子さん」は、絵本の描写がとても細かいことで有名です。
細かい描写ならではの、見ていて楽しいものばかり。
みぃちゃんが「いってきまーす」と元気よく家を出発するとき、その元気さとは裏腹に右足と右手が一緒に出てるんですよね。
みぃちゃんは「いつつだもん!」と強がってるけど、実はとっても緊張している描写が見受けられます。
他にも、壁に貼ってあるポスターに笑える小ネタが入っていたり、序盤のページですれ違った人が最後の方でまた出てきたり。

猫を探しているポスターも!あれ?どこかに猫がいたような…

林明子さんの他の作品からゲスト出演しているイラストもあるよ!
探してみてね!
絵本「はじめてのおつかい」の読み聞かせ動画
「はじめてのおつかい」は字数が多いですが
「くるくる くるくる さがしまわる」や
「むねが どっきん どっきん なって」というような 特徴的な言葉が多いです。
そのため、まだはっきり言葉を理解していないときでも音で楽しめるようになっています。

うちの子は生後4か月の言葉にニコニコするようになったあたりで
「はじめてのおつかい」の読み聞かせをはじめたよ!
早いかな~と思いつつも、読み方を楽しくしたらニコニコ聴いてくれます!
絵本「はじめてのおつかい」の感想まとめ
今日は絵本「はじめてのおつかい」についてお話しました。
わたしが子どものころに母が読んでくれたんですが、わたしも子どもに読むようになるなんて。
親子3世代、長く語り継げるほどのとってもいい絵本だと思います。
お子さんがはじめておつかいに行く緊張感が、子ども側からも、親側からも感じられる優しい絵本となっています。
また、遊び心も盛りだくさんなのでじっくり読んでみてもおもしろいですよ!