赤ちゃんのために調乳した粉ミルク。
全部飲んでくれないことって、よくありますよね。
せっかく作ったのに「ちゅぱ」の一口だけで赤ちゃんが寝てしまうことも多々。

調乳したミルクは2時間以内なら冷蔵庫に保管していればOKって聞いたことがあるよ!

でもそれって、赤ちゃんが口をつけてないときだよね。
飲み残しってどうなるんだろう?
「せっかく調乳したし」と、もったいなくて次にまわしたくなるミルク。
今回は飲み残してしまったミルクはどうすれば正解なのか。
詳しくお話ししていきます。
哺乳瓶の消毒についてお困りの方はこちらの記事もどうぞ!

哺乳瓶の消毒については下のページで詳しく解説してるで
哺乳瓶の消毒って必要?いつまで消毒すればいいの?おすすめの消毒方法もご紹介!
飲み残したミルクをまた飲ませていいって本当?

せっかく調乳したんだから、いったん飲み残したミルクでも温めてまた赤ちゃんに飲んでほしい。
その気持ち、めっちゃ分かります。
でも結論から言うと、飲ませてはいけません。
勘違いしがちなこの問題ですが、勘違いしてしまいやすい理由があります。
出産時の産院や助産師訪問などで、ミルクは1回分ずつ調乳し、調乳後2時間以内に使用するように習ったと思います。
もちろん「調乳後2時間以内」というのは、飲んでいないことが前提とされています。
ですが「飲んでいないミルクでも1度飲んで残したミルクでも同じ」と思い込み、飲み残したミルクを温めなおし、赤ちゃんに飲ませてしまうことが増えているんです。

たしかに。
ちょっと飲んだくらいいいでしょって思っちゃう。
赤ちゃんが飲む前と何が違うんだろう。
では、どうして飲み残したミルクはまた飲ませてはいけないのか。
さらに詳しくお話していきます。
飲み残したミルクはどうして再利用してはいけないのか。
赤ちゃんのためにも、理由もきちんと知っておこう!
飲み残したミルクをまた飲ませてはいけない理由

飲み残したミルクと飲んでいないミルクには大きな違いがあります。
それは、赤ちゃんが1度飲んでしまっていることです。

当たり前のことだけど、これがかなり重要なのだ!
赤ちゃんが1度飲んだミルクは飲む前と何が変わる?
赤ちゃんはミルクを飲むとき、ちゅぱちゅぱミルクを吸うだけでなく、ミルクを吸いながら口の中に唾液を分泌させています。
これは大人も同じです。ごはんを食べるとき、口の中の唾液が増えますよね。
というのも、唾液には食べ物の消化を助けたり、口の中の汚れを洗い流したりと、様々な役割があります。
そのため、口の中に食べ物や飲み物がはいってきたときに唾液が分泌されるようにできているんです。

美味しいものを見たり匂いがするだけでも
口の中が唾液でいっぱいになるもんね!
赤ちゃんはまだご飯は食べれなくても、ミルクを吸いながら口の中に唾液をたくさん分泌させています。
また、赤ちゃんはミルクを吸いながら唾液を少しずつミルクに送り出しています。
赤ちゃんが哺乳瓶の乳首を吸う→ミルクが出る→赤ちゃんが息を吐く→哺乳瓶に唾液が入る
赤ちゃんがミルクを飲むときはこの流れを何度も繰り返しています。
そのため、赤ちゃんがミルクを吸うたびに、ミルクの中にどんどん唾液が含まれていきます。
たとえ赤ちゃんのものといっても、唾液にはいろいろな雑菌がいっぱい。
時間が経つと雑菌はどんどん繁殖します。
ということは、飲み残したミルクを時間が経ってからまた飲ませるということは
繁殖しまくった雑菌を飲ませているようなものです。

確かに赤ちゃんって、哺乳瓶を吸いながら呼吸をしてるなぁ。
唾液も入るわなぁ。
さらにミルクは雑菌が繁殖する理由がいっぱい。
次はなぜミルクは雑菌が繁殖しやすいのか。その理由についてお話します。
どうして飲み残したミルクは雑菌が繁殖しやすいの?

調乳したミルクは、だいたい人肌程度(40℃前後)まで冷まして赤ちゃんに飲ませてあげますよね。
この40℃前後の温度は、雑菌がとても繁殖しやすいといわれています。
細菌の多くは、人肌に近い37℃前後がいちばん増えやすくなっています。
60℃以上になると、細菌の多くは死滅します。また、10℃以下になると細菌の多くは増殖が極端に遅くなります。
そのため、ちょうど中間にあたる人肌の温度は細菌がとても好み、繁殖しやすいのです。

たしかに夏ってそれくらいの温度だ!
夏場は食べ物が腐りやすいよね!
なかでもミルクは赤ちゃんのためにたくさんの栄養素が含まれています。
そのため栄養抜群でちょうどいい温度の飲み残しミルクは、雑菌の繁殖しやすい環境になってしまいます。
雑菌がたくさん繁殖したミルクを赤ちゃんに飲ませることで、赤ちゃんの体調を崩す原因になります。
赤ちゃんのためにも、飲み残したミルクをまた飲ませるのはやめましょう。

赤ちゃんのミルクは
雑菌にとっては天国のようなものなんだね。
飲み残したミルクは温め直しても赤ちゃんに与えてはいけませんが、
毎回捨ててしまうのはもったいないですよね。
捨てるのではなく、大人用にリメイクしてみましょう。
オススメの粉ミルク活用方法は下の記事で紹介しています。
飲み残したミルクについてのまとめ

飲み残したミルクはもったいないですが、すぐに捨てましょう。
すぐに洗わずに置いているだけでも哺乳瓶のなかは雑菌だらけになります。
赤ちゃんのためにも、新しく作り直してあげましょう。
もちろん、新しく作りなおす際には哺乳瓶の消毒も忘れずに。
子育ての息抜きに、こちらの記事もオススメです。

こちらの記事では、子育て中でも手軽に始められる在宅ワークを紹介しています。